2020年度 海外短期研修
(海外ビジネス研修)
水谷 恩漱さん
2020年2月23日から3月8日までの15日間、国際センター(現グローバル教育センター)主催の海外短期研修(ニューヨーク研修)に僕を含めて13名の生徒で参加しました。この研修では、午前中は語学学校に通い、午後は企業訪問をします。語学学校は80年近くの歴史を持つKaplan International, Central Park校で約80ヵ国から生徒が集まってきます。企業訪問は日系企業を中心に、New York Hilton Midtown、JTB、JAL、FUJIFILMなど誰もが聞いたことがある会社ばかりでした。自由の女神、国連本部、ウォール街などニューヨークを満喫できる観光プログラムも含まれています。外国にある企業の特徴や世界最先端の都市のすべてを肌で感じたかったので、参加を決めました。
ニューヨークはまさに"世界の縮図"でした。世界中の人が集まり、日本では考えられないような光景や素晴らしい異文化がそこにはありました。
例えば貧富の差。大都会の道中、西には、凍えて座る黒人のホームレス、東には、お金持ちの白人の高級住宅街、北を振り返ると南北4キロに及ぶCentral Parkに憩う人々。一つの視界に多くのことを考えさせられる風景が常にありました。
他にも、外国人という概念がないという文化にも驚きました。私の語学学校のクラスの先生はアメリカ人でしたが、曾祖父の世代まで遡ると、なんと7ヵ国の国籍の先祖があり、それがニューヨークでは当たり前だそうです。授業後は多くのニューヨーカーと接しましたが、彼らは誰一人として私が日本から来たことに驚きませんでした。日本では、外国人を見たり、話しかけられたりすると、多少なりとも驚くでしょう。しかし、ニューヨークにいる人は、皆ニューヨーカーという感覚で、外国人ではないのです。
企業訪問で最も学んだことは、自分を持ち、行動を一人で始めることです。これは、各企業の方々が共通しておっしゃっていたことでした。海外で生活や仕事をするならば、自分という軸を持ち、集団で始めようとするのではなく、積極的に自身で行動せよということです。やはり現場で働いている方の言葉や表情はとても心に響きました。企業を訪問し、現地の方にお会いしていなかったら、外国人と関わることや英語を話すなど、研修中にやりたいことを周りに流されずにやり切ることや、勇気を持った行動ができなかったでしょう。
そして、自分から語学学校のクラスの子に話しかけ、学校のアクティビティやMeetupというアプリを通して多くのイベントに参加し、多くの人と繋がり、楽しんで刺激をもらうこともできました。日本人と関わることを少なくした生活はとても充実していました。主張し合うことで初めて何かが生まれるというアメリカの文化に染まることができました。帰国する前日まで、まるでニューヨークにこれからも暮らす気分でいたほどでした。
これらの経験があったからこそ、将来の夢のため、人がやらないようなことに目を向け、自分から行動できる人間になるという決意を強くすることができたと思います。
親しくしてくれた先生、生徒、訪問した企業の方々、この研修に関わったすべての人に感謝をしています。ニューヨークの一つひとつの景色を忘れることなく、常に心に留めてこれからも頑張ります。
最後に、世界との結びつきが強くなるこの時代で、自分の意見を持ち、何をすべきかを明確にできることは最も大切なことの一つです。それらを見つけ出すのは容易ではありません。しかし、この中京大学経営学部でならば、できると信じています。素晴らしい先生方やサポート体制があるからです。また、中京大学のモットーは、"挑戦する大学"です。生徒が多くのことに挑戦をできるような環境になっています。この文章を読んでくださった高校生の方々にはぜひ中京大学の経営学部に入って、僕たちと一緒にいろんなことにチャレンジしていきましょう。
経営学部 水谷 恩漱
僕のクラスメイトと先生。合計7か国の生徒で、多種多様でとても楽しい!
New York Hilton Midtownへの企業訪問。
貴重なお話を聞くことができました。
授業後、語学学校の他クラスの生徒や先生とディナー。
(僕だけ違うクラスに飛び込み参加)
ウォール街、ニューヨーク証券取引所前。
(右手国旗のある建物)