2019年度 海外短期研修
(海外インターンシップ)
藤原 奈々子さん
2019年8月、私は3年次に「台湾・現地旅行会社体験プログラム」という海外インターンシップに参加しました。参加に学年や学部は関係なく、中京大学からは7名参加しました。このプログラムでは6日間台湾に滞在し、台北から日帰りできる台湾第二の都市「台中」をテーマにしたツアー企画の作成を主に体験しました。
参加のきっかけ・動機
私がこのプログラムに参加したきっかけは大きく分けて二つあります。一つは、長期型のインターンシップと海外経験を同時にできるところに惹かれたことです。夏休みの期間を利用することで、大学の授業に支障をきたすことなく参加ができます。さらに、単位認定のチャンスがあることにも大きな魅力を感じました。
もう一つのきっかけは自分の企画力やチームワーク、プレゼンテーションのスキルをインターンという場で試してみたかったからです。元々チームでの企画やプレゼンテーションをする機会はゼミや課外活動(大学祭実行委員会)でよくありましたが、今回のプログラムでは本格的な指摘やアドバイスをもらうことで、これらのスキルをさらに上達させたいと考えていました。
事前研修
現地に向かう前にまずは事前研修として、旅行業界や海外旅行商品に関する基礎知識の座学を受け、3チームに分かれて台中ツアーの企画書作成課題に取り組みました。企画書作成では、観光スポット候補のほか、ターゲット顧客やアピールポイントを深く掘り下げて考えました。私のチームでは若い女性をターゲットにした「台中フォトジェニックツアー」という写真映えをテーマにしたツアーを作りました。
現地ツアーへの参加
現地に着いてから、最初に九份・台北市内の日本人向けツアーに参加し、客観的な視点で参加者のニーズやツアー内容の調査をしました。有名な人気スポットを訪れたり、夜市などの日本にない文化を味わったりすることができました。
企画ツアーの視察
台中市内の視察では、各チームに日本語が話せる台湾人学生に同行してもらい、タクシーやバスなどの公共交通機関を使って観光スポット候補を回りました。彼らの助けにより、スムーズに視察を進めることができました。また、道中ではお互いの国の学生生活の話などで盛り上がりました。
プレゼンテーション
完成したツアーのPowerPointを作成して、現地旅行会社にてチームごとにプレゼンテーションを行い、旅行会社の方々の視点から評価をもらいました。過去には評価の高かったツアーが、一般のお客様向けに販売されたこともあるそうです。
ホテル視察
旅行会社業務の体験として、現地ホテルの視察をしました。ホテルを3軒ほど回り、チェック表を用いて各所の特徴や強みを比較しました。中でも特に、VIP用スイートルームなどの日常的に入ることができない所まで見せてもらえたことが印象に残っています。
学んだこと・今後に生かしたいこと
このプログラムを経て、私は今までの大学生活で培ってきた企画力やプレゼンテーションのスキルに自信が持てるようになりました。現地旅行会社でプレゼンテーションをした時、私達のチームの発表の仕方やPowerPointの構成を社員の方から特に高く評価していただけたからです。また、他のチームのプレゼンテーションから学ぶことも多かったので、視野がかなり広がりました。これらのスキルは社会に出てからも重要な能力になると考えているので、これからも経験を重ねて伸ばしていきたいと思いました。
そしてもう一つ、日本にいた時は当たり前だと思っていた常識が、台湾に来て現地の生活のルールや文化に触れてから、くつがえる瞬間が何度もありました。このことから、自分が無意識に生み出している固定概念にとらわれないことの大切さを実感できるプログラムでした。
メッセージ
新たなツアー企画を作成して商品として提案するため、経営学部で学んだことを活かせる、もしくはこのプログラムの経験をこれからの大学生活に活かせる機会になると思います。台湾の文化や伝統に触れてみたい人、旅行会社のツアー企画業務に興味がある人、企画やプレゼンテーションに挑戦したい人、海外が好きな仲間とつながりたい人におすすめのプログラムです!
経営学部 藤原 菜々子